いえづくり計画㉛〜 住宅会社選びで9割の人がハマる「見積もりの落とし穴」 〜
2025年12月25日 更新
いえづくりコラムでは皆様のいえづくりの役に立つ情報を発信していきます。
第31回は、住宅会社選びで9割の人がハマる「見積もりの落とし穴」編、です。
「A社は2,300万円、B社は2,600万円。
……やっぱり安い方がいいですよね?」
家づくりの相談で、いちばん多い勘違いがこれです。
しかし、声を大にして言いたい。
見積もりの“安い・高い”だけで住宅会社を選ぶと、ほぼ確実に後悔します。
今回は、
「なぜ住宅会社選びで失敗する人が多いのか」
「見積書のどこを見ればいいのか」
を、編集長の立場から本音でお話しします。
◆ なぜ“見積もり比較”は危険なのか?
見積書は、一見すると数字で比べられるように見えます。
でも実際は、会社ごとに“入っているもの・入っていないもの”が全く違うのです。
よくあるケースがこちら。
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A社:本体価格は安いが、
→ 外構・照明・カーテン・地盤改良・申請費用が別
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B社:金額は高めだが、
→ 住める状態まで含めた「実質総額」
この2社を「本体価格」だけで比べると、
判断を誤る確率はかなり高くなります。
◆ 後悔①「最初は安かったのに、どんどん金額が上がる」
これは本当に多い失敗です。
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打ち合わせが進む
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標準仕様では足りなくなる
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オプションが積み重なる
気づけば、
最初の見積もり+300万〜500万円。
しかも怖いのは、
「もうここまで進んだし、今さらやめられない」という心理。
◆ 後悔②「安さを優先したら、住んでから後悔」
建てた直後は満足していても、
数年後にこう言われることがあります。
「断熱が弱くて、電気代が高い」
「収納が足りない」
「標準仕様の設備がすぐ古く感じる」
安さの裏には、
性能・施工・アフター対応の削減があることも少なくありません。
◆ 見積書で“必ず見るべき”3つのポイント
① 「何が含まれているか」を確認する
本体価格に含まれる範囲を、必ず文章で確認しましょう。
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外構は含まれている?
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照明・カーテンは?
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地盤改良が必要な場合は別途?
② 「標準仕様の中身」を比べる
同じ“標準”でも、内容は会社ごとに別物です。
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断熱性能
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窓の仕様
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キッチン・浴室のグレード
数字より“中身”を比べることが重要です。
③ 「アフターと保証」を軽視しない
家は建てて終わりではありません。
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定期点検は何年?
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無償・有償の範囲は?
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会社が10年後も残っていそうか?
ここを軽視すると、
住んでからの安心が一気に下がります。
いい家づくりは、
「いちばん安い会社」ではなく、
**「いちばん納得できる説明をしてくれた会社」**で決まります。
・なぜこの金額なのか
・何を削って、何を守っているのか
・将来、どんな暮らしになるのか
これを誠実に説明できる住宅会社は、
価格競争ではなく「信頼」で勝負しています。
最後に
見積もりは、比べるためのものではありません。
“家づくりの考え方”を見抜くための資料です。
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安さだけで決めない
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数字の裏を見る
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「住んだ後」を想像する
この3つを意識するだけで、
住宅会社選びの失敗は大きく減ります。






