いえづくり計画㉓ ~趣味と暮らす、ガレージハウスという選択肢~

2025年4月25日 更新

佐藤拓哉

大阪本店

いえづくりコラムでは皆様のいえづくりの役に立つ情報を発信していきます。

第23回は 趣味と暮らす、ガレージハウスという選択肢編 です。

「クルマも、バイクも、アウトドアギアも、全部、愛してる。」

そんな方にとって、“ただのガレージ”では物足りないのではないでしょうか。

家づくりにおいて“趣味の時間”を真ん中に置くという発想。

それを形にしたのが「ガレージハウス」です。

愛車を守るだけでなく、メンテナンスも、DIYも、キャンプ道具の収納も。

それどころか、ソファやコーヒーメーカーを持ち込んで、

まるで秘密基地のような空間で過ごす時間は、格別です。


■ ガレージは「第2のリビング」にもなる

これまでの住宅では、リビングやダイニングが暮らしの中心でした。

けれども今、ガレージを “趣味のための居場所” に変える人が増えています。

  • 雨の日も快適に整備ができるインナーガレージ

  • をそのまま積み込める動線計画

  • 車やバイクを美しく魅せるための照明・床仕上げ

  • 休日の朝、仲間と集う“趣味仲間の社交場”としても

単なる“物置”ではなく、暮らしを広げる空間としてのガレージ。

その可能性は、住まいづくりの新しいスタンダードになりつつあります。


■ 趣味別・おすすめアイデア集

◎ 車・バイク愛好家なら:
  • 床仕上げはオイルや熱に強いエポキシ樹脂塗装

  • タイヤラックや工具専用の造作収納

  • 愛車を室内から眺められる“ガラス間仕切り”設計

◎ アウトドアが好きな方なら:
  • 土間から直接ガレージにアクセスできる導線

  • テントやタープをそのまま乾かせる天井高設計

  • キャンプギアの手入れ用に屋内水栓を設置

◎ DIY・音楽・映像などインドア趣味派なら:
  • ホビールームを併設した「半ガレージ」スタイル

  • 遮音パネル・防音ドアで音の心配も最小限に

  • 配線・コンセントは余裕を持って設計しておくのがコツ


■ 設計時に気をつけたい3つのこと

  1. 換気・排気対策は必須です

     ガレージで作業をするなら、排気ガスや湿気を逃がす設計を。窓だけでなく、換気扇の位置も大事です。

  2. 住宅ローンや税制の扱いにも注目を

     ガレージの面積が大きい場合、延床面積に含まれることで固定資産税が変動する可能性も。事前に確認を。

  3. 趣味は変わるもの。汎用性を持たせましょう

     10年後、今と同じ趣味を楽しんでいるとは限りません。ガレージは“変化を許容する”空間にしておくと安心です。


■ 「好き」を、日常の中に

たとえば、平日は静かに仕事をこなし、

週末はコーヒー片手に愛車を磨き、

子どもと一緒にDIYを楽しむ――。

そんな趣味と暮らしがひとつになった生活を叶えるのが、ガレージハウスです。

日々の疲れを癒す場所がリビングだけでなく、

“エンジン音の響くガレージ”というのも、悪くないと思いませんか?

このコラムが皆様のお役に立てることを願います。


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