いえづくり計画⑱〜防犯を強化する家づくり〜

2024年11月27日 更新

佐藤拓哉

大阪本店

いえづくりコラムでは皆様のいえづくりの役に立つ情報を発信していきます。

第18回は 防音性能とプライバシーを確保する家づくり編 です。

昨今、自宅に押し入る強盗事件や闇バイトからの指示による犯罪が増え、家の防犯対策に関心が高まっています。安心して暮らせる家を築くためには、従来の防犯対策だけでなく、新しい脅威に対応するための設計や設備の導入が求められています。今回は、犯罪を未然に防ぐための家づくりについて考えてみましょう。

1. 見せる防犯:防犯カメラとセンサー

防犯カメラの設置は、犯罪を抑止する強力な手段です。最近では、Wi-Fi対応の防犯カメラが一般的で、スマートフォンで自宅の様子をリアルタイムで確認できるものもあります。当社が最近建築したアパートではスマートフォンで確認できる防犯カメラをつけたのですが、防犯カメラの前を人が通ったタイミングを記録して、その場面だけを見ることもできるので、強盗が家の周りを下見していたらその情報も事前に察知することもできます。また、侵入経路となりやすい玄関や窓の近くに防犯センサーを設置し、異常があれば警報音が鳴るように設定することで、さらに抑止力が高まります。

2. 目立たない強化策:防犯ガラスと補助錠

窓からの侵入は依然として多いですが、二重構造の防犯ガラスを用いることで侵入を難しくできます。また、窓やドアに補助錠を取り付けることで、鍵のピッキングや破壊に対する防御力を高めることができます。特に、玄関ドアの二重ロックや補助鍵は、簡単に取り付け可能でありながら効果的です。

3. 周囲の目を活かす:外構と照明

庭や玄関周りの外構を工夫することも防犯に役立ちます。例えば、庭木を密集させると逆に死角を生む可能性があるため、適度な高さに整え、見通しを良くすることが大切です。また、夜間の犯罪を防ぐためにセンサー付きの照明を設置し、人が近づいた際に点灯するようにすると、犯人が入り込みにくくなります。

4. 地域と連携した防犯意識

家の防犯対策と併せて、地域との連携も効果的です。近所との見守り活動や、SNSを活用した地域内の情報共有が、住まいの安全性を向上させます。地域コミュニティに参加することで、犯罪が発生しにくい環境を築くことができ、また万一の時も迅速な対応が可能です。私の家の周りでは、自治体が「火の用心!」と言いながら夜回りをしてくれてますが、こういったことも犯罪抑止につながると思います。

結論

家を建てる際に、安心感を高める防犯対策を意識することは、住まいの資産価値を高めると同時に、家族の安心を守るための投資とも言えます。最近頻発している強盗事件により防犯対策への関心が高まっていますが、命を守るために上記のような対策をされることを検討されてはいかがでしょうか?