いえづくり計画㉘〜「最後に決めたら失敗する」外構計画で後悔しないために〜

2025年9月29日 更新

佐藤拓哉

大阪本店

いえづくりコラムでは皆様のいえづくりの役に立つ情報を発信していきます。

第28回は 「最後に決めたら失敗する」外構計画編 です。

家づくりを考えるとき、多くの人が真っ先に注目するのは間取りやキッチン、収納などの“家の中”。

ところが実際に暮らし始めてから「もっと考えておけばよかった」と後悔が多いのが、**外構(庭・駐車場・門まわりなど)**です。

「駐車場が狭くて車の出し入れがストレス」

「庭を作ったけど結局使わない…」

「外構費用が最後に想定以上に膨らんだ」

外構は、暮らしやすさ・防犯・資産価値にも直結します。

今回は、後悔しやすい外構計画と、その回避策を紹介します。


◆ 後悔① 駐車場の広さが足りない

「車が1台しか停められない」「ミニバンのドアが開けにくい」などはよくある後悔。

特に子育て世帯では車の利用頻度が高く、出入りのしやすさは生活の質に直結します。

回避策:

  • 車1台につき、幅2.5m × 奥行き5m以上を確保

  • 将来の2台目・来客用スペースも最初から検討


◆ 後悔② 庭を作ったけど活用できない

「芝生を敷いたけど手入れが大変」「結局物置き場になった」など、庭は“憧れと現実”のギャップが出やすい部分です。

回避策:

  • 管理が苦手なら芝生よりタイルデッキや人工芝を選ぶ

  • 家族のライフスタイルに合った使い方(BBQ・子どもの遊び場・ガーデニング)を明確に


◆ 後悔③ 防犯とプライバシーを考えていなかった

道路からリビングが丸見え、塀が低すぎて不安…という声も少なくありません。

回避策:

  • フェンス・植栽・カーポートを組み合わせて目隠し

  • センサーライトや宅配ボックスを設置して安心感をアップ


◆ 後悔④ 外構費用が予算オーバー

家本体の費用に集中してしまい、最後に外構費が数百万円かかって驚く方も多いです。

回避策:

  • 外構も最初から建築費用に含めて計画

  • 後から追加すると割高になるので、最低限必要なものは一括発注がお得


外構は「家を引き立てるオマケ」ではなく、暮らしの便利さと満足度を左右する大切な要素です。

駐車場の広さ、庭の活用、防犯やプライバシー…。

建物だけでなく“外”まで視野に入れてこそ、本当の意味で後悔しない家づくりになります。