いえづくりニュース②戸建注文住宅の受注見通しに「金利先高感」の影——住団連の景況感調査、注文は戸数・金額ともマイナスに

2026年6月30日 更新

佐藤拓哉

大阪本店

いえづくりコラムでは皆様のいえづくりの役に立つ情報を発信していきます。今回の住宅業界に関するニュースは次の通りです。

▶ 戸建注文住宅の受注見通しに「金利先高感」の影——住団連の景況感調査、注文は戸数・金額ともマイナスに

住宅生産団体連合会(住団連)が公表した最新の景況感調査で、注文住宅市場に金利上昇への警戒感が広がっている実態が明らかになりました。住団連は5月28日、経営者の住宅景況感調査の2026年度第1回をとりまとめました。注文・分譲・低層賃貸・リフォームを合わせた向こう3カ月間(26年4〜6月)の総受注見通しは、戸数がプラス5ポイント(前回調査から10ポイント上昇)、金額がプラス20ポイント(同15ポイント上昇)で、受注戸数は4期ぶりにプラスに転じ、金額は12期連続のプラスとなりました。

ただし、全体を押し上げたのは低層賃貸とリフォームで、戸建注文住宅は別の様相を見せています。戸建注文住宅の26年4〜6月(26年度第1四半期)の受注見通しは、戸数がマイナス18ポイント(前回から14ポイント下落)、金額がマイナス4ポイント(同14ポイント下落)となり、住宅ローン金利の先高感を警戒する声が目立ち始めています。

これまでの調査では、受注戸数の落ち込みを1棟あたり単価の上昇でカバーする「戸数減・金額増」の図式が続いてきましたが、今回は金額の見通しまでマイナスに転じた点が注目されます。

出典:住宅生産団体連合会「2026年度第1回 経営者の住宅景況感調査」(住宅産業新聞 2026年5月28日報道)
URL:https://www.housenews.jp/association/36287

 

 このニュースは現状の住宅業界の苦境を表しています。戸建注文住宅の落ち込みが激しく、ここではその理由を住宅ローン金利の先高感を警戒する、と言われてますが、ナフサショックといわれる中東危機を発端として住宅資材の供給減により工事完了に必要な資材が入ってこずに、工事の延期も原因となっていたと思います。ただそもそもあらゆる住宅資材の価格も上がっており、その先高感から新築住宅の検討をやめてしまう人も出てきているとは思います。

 またこのニュースの中で低層賃貸とリフォームが全体を押し上げている、となっていますが、これは新築住宅を諦めて、賃貸住宅のまま過ごす人や、現状の住まいをリフォームするに留める人が増えていることの現れなのではないか、と思います。また低層賃貸というのはおそらく木造3階建共同住宅を指していますが、当社もこの木造賃貸の共同住宅の施工の一部を請け負っていることもあり、当社のメンバーは毎日のようにこれらの現場に入ってます。上で書いたような理由で、賃貸住宅の需要は今後も旺盛ですが、戸建住宅は減少していくことが予想されます。一方空き家が増えてきて、リノベーションすることで再活用も検討されるでしょうから、家というものの形がどんどん変わってくるんだろうなと思いました。