いえづくり計画㉞〜「明るければいい」は大間違い。照明計画が暮らしの質を決める〜
2026年3月25日 更新
いえづくりコラムでは皆様のいえづくりの役に立つ情報を発信していきます。
✦ 第34回のテーマ ✦
「明るければいい」は大間違い。
照明計画が暮らしの質を決める
新居に引っ越して、最初の夜。スイッチを入れた瞬間、「あれ、なんか思ってたのと違う…」
照明は、家の中で「最後に決める設備」になりがちです。でも実は、照明は間取りと同じくらい、暮らしの質に直結します。
◆ よくある「照明の後悔」
- リビングのシーリングライトだけでは、夕方が暗くて落ち着かない
- ダイニングが明るすぎて、食事が美味しく見えない
- 寝室に読書灯がなく、後からコンセントに差し込むタイプを使っている
- 外構の照明を最後に削ったら、夜が真っ暗になった
⚠️ ポイント
共通するのは、「明るさ」だけを考えて、「雰囲気」と「用途」を考えていなかったこと。照明は単なる「光の量」ではありません。
◆ 照明には「3つの役割」がある
後悔する家は①だけ、満足度の高い家は①②③を組み合わせています。
◆ 部屋ごとの照明ポイント
🛋️ リビング
調光できる設計が理想。間接照明を一灯加えるだけで雰囲気が大きく変わります。
🍽️ ダイニング
ペンダントライトをテーブル真上に、床から150〜160cmの高さに。明るすぎ注意。
🍳 キッチン
手元灯(カウンター下灯)は必須。色温度は昼白色(5000K前後)がおすすめ。
🛏️ 寝室
調光式にして枕元に手元スイッチを。ブルーライトの白色光は就寝の邪魔に。
🪴 玄関・廊下
フットライトや間接照明で上質感を演出。人感センサーは節電にも効果的。
◆ 「あとから変えればいい」が通用しない理由
配線がなければ照明は追加できません。後から工事すると数万〜十数万円かかることも。
⚠️ 注意
「コンセントの場所」は話題になりますが、「照明用の配線の場所」は見落とされがち。間取りと照明計画は同時に進めるのがベストです。
◆ 覚えておきたい「色温度」の基本
- 電球色(2700〜3000K):あたたかいオレンジ光。リビング・寝室向き
- 昼白色(5000K):自然光に近い白い光。キッチン・洗面向き
- 昼光色(6500K):青みがかった白い光。書斎・勉強部屋向き
◆ まとめ
照明は「明るさ」だけでなく、全体・作業・演出の3役割で考える
部屋ごとに「何をする部屋か」から照明の種類と色温度を選ぶ
配線は後から追加できないため、間取りと照明計画は同時に進める
調光・調色機能を活用して、暮らしのシーンに合わせた光を使い分ける
光の計画が整った家は、毎日の暮らしに静かな豊かさをもたらしてくれます。






