いえづくり計画⑧〜注文住宅か建売住宅か編〜
2023年12月27日 更新
いえづくりコラムでは皆様のいえづくりの役に立つ情報を発信していきます。
第8回は注文住宅か建売住宅か編です。
新築戸建住宅を検討する際に、注文住宅にするか、建売住宅にするか、について考えられる方も多いかと思います。
当社では、どちらの住宅も手掛けており、最近では建売住宅の方が動きがあります。(特に滋賀エリアにて)
注文住宅よりも建売住宅の方が動きがあるのは当社だけでなく住宅業界全体の流れとなっており、大手ハウスメーカーも注文住宅の受注が減少していることから、建売住宅を増やしていっています。背景としては、住宅資材の高騰や職人不足による住宅価格の上昇、賃金上昇を上回るインフレによる不景気、固定ローンの上昇や先高観等が挙げられます。
今回は注文住宅と建売住宅、それぞれの長所と短所を述べた上で、それぞれどういった方に向いているのか、を纏めたいと思います。
1.注文住宅
理想のいえづくりを実現するにはまず注文住宅が思い浮かびますが、その長所と短所を見ていきましょう。
長所
- カスタマイズ性: 注文住宅は個々の要望に合わせて設計できるため、自分好みの間取りや設備を選ぶことができて、自由に理想的な住まいを実現できます。
- デザインの自由度: 工務店やハウスメーカーの設計士と協力して、独自のデザインや建築を取り入れることができます。RC/鉄骨造/木造のどの構造にするか、を選ぶことができるのは注文住宅ならでは、です。(それぞれの構造の特徴については前回のブログも参考にしてください)
- 将来の拡張性: 建築時に将来のニーズに合わせた設計ができるので、拡張や改築がしやすいです。
短所
- 時間と手間: 既に建築が進んでいるか完成している建売住宅と比較すると、これから建築をする注文住宅はもちろん時間がかかります。また土地探しや建築会社を探すのに時間がかかることが多いです。そして設計や施工に関してお施主様が積極的な関与をする必要があります。
- コスト: カスタマイズ性が高いため、建売住宅よりも建設コストが高くなることがあります。現在注文住宅よりも建売住宅が増えているのはここが主因かと思われます。
- 不確実性: 建築の工程において予期せぬ問題が生じる可能性があり、それに対処する必要があります。例えば、当社でも以前工事予定の土地を造成する際に、地中に廃棄物が埋まっていたことから、予期せぬ処分費用をお施主様に負担していただいたことがあります。
2.建売住宅
コスト的に建売住宅を選択する方が増えていることは何度も説明しましたが、その長所と短所を見ていきましょう。
長所
- 手軽さ: 建設が既に進んでいる建売住宅は、注文住宅よりも早く入居できます。引っ越し時期が決まっていて時間がない方やすぐに戸建てに住む必要がある方等、手軽に入居することに大きなメリットを感じられるでしょう。そして土地と家がセットになっていることから土地探しの手間も省けます。
- 価格の透明性: 工事中に追加工事が発生したり、理想の家を追求すると予算が膨れ上がってしまう注文住宅と比較して、事前に価格が設定されているため、予算を把握しやすいです。
- 確実性: 建売住宅は一般的に計画的に建築が進められており、完成時期や仕様が明確です。また施工会社が決まっており、完成した家を内覧した上で購入することがほとんどなので、安心感があります。
短所
- カスタマイズの限定性: 既に建設が進んでいるか完成しているため、個々の要望に完全に合わせることが難しいです。
- 一般的なデザイン: 多くの建売住宅が似たようなデザインを持つため、独自性が制限されることがあります。大規模分譲の土地に建てているような建売住宅でほとんど同じ外観の家が並んでいることがありますが、この点に該当するかと思います。(もちろん全ての建売住宅が似たようなデザインをしているとは限りません)
- 将来の変更が難しい: 設計が決められない建売住宅は、注文住宅ほど柔軟に将来の変更に対応できないことがあります。
3.まとめ
- 自分の理想の住まいを実現したい
- 自由に間取りや設備を決めたい
- 将来のことも考えたいえづくりがしたい
という人は、注文住宅がおすすめです。
- 費用を抑えたい
- すぐに入居したい
- 土地探しや建築会社選びの手間を省きたい
という人は、建売住宅がおすすめです。
上記のポイントを確認した上で理想のいえづくりを考える際に、自分には注文住宅か建売住宅のどちらのほうが向いているのか、を考えていただければ幸いです。
尚、当社では滋賀エリアを中心に建売住宅を展開しておりますので、是非一度ご確認ください。