高騰する木材市場とその影響

2021年3月26日 更新

佐藤拓哉

大阪本店

木材が過去にない勢いで高騰しております。

木材だけでなく、化学原料やアルミ、銅など様々な素材や原料が高騰しています。

様々な要因が背景にありますが、大きな要因として①アメリカの住宅市場の好調と②物流コストの高騰が上げられるかと思います。

 

①についてアメリカではコロナショックでFRB(連邦準備制度理事会)が2020年3月にゼロ金利政策を導入したことにより、住宅ローン金利も下がり、人々の住宅購入への意欲が高まったことが大きいかと思います。

ローンの金利が低い時って、「今こそ購入のチャンス!」と住宅購入を検討する1つのきっかけになりますよね。

また住居目的ではなく、これを機に不動産投資として購入している人も多くいるようです。アメリカでは新築住宅だけでなく、中古住宅の流通も盛んなのですが、中古住宅の在庫も過去最低となっているようで、アメリカ住宅市場はまさに活況な状態が続いています。2 X 4と呼ばれる木造住宅が主流なアメリカでこういう状況になってしまったので、もちろん家を建てるための材料が必要となり、木材を始め、あらゆる原材料価格が高騰しております。

②は①とも関連しますが、コロナショックにより海運会社は今後不況になると予想して、サービスを縮小して、船を待機させました。しかしマスクや防護服等の医療関連品やいわゆる世界的な巣ごもり需要の高まりにより、海運業界は不況にはならずに、逆に活況となってしまいました。世界中のメーカーがモノを移動させたいと思っても、その移動手段であるコンテナが不足する事態となり、結果的に物流コストは上昇し、これが原料の高騰の要因となっております。

 

原料高騰の背景には上記のような要因があると思いますが、この動きは最終的に住宅価格上昇に影響すると予想します。これから建てる家については原価が上がっているので、やはりその一部は住宅価格に転嫁せざるを得ない状況になるかと思われます。

(上記の内容の他にも考えられる要因を考えましたので、こちらもご参考にしていただければ幸いです。)

 

私達としてはお客様に満足していただける住宅を、満足していただける価格で提供することが重要ですので、難しい判断になる場合もお客様と相談の上、十分に納得していただける価格にしたいと考えております。

 

こういう異常な状況になってきておりますが、今できることを精一杯やる、ということしかできませんので、前を向いて毎日を大事にして、生きていきたいと思います。

 

最後になりましたが、その異常な状況の中で、心休まるひとときを過ごすことができる

ベターホームの木造住宅ブランドである「木恵」のモデルルームに是非一度お越しください。

見学をご希望の方はお問い合わせいただければと思います。

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