町中の思い出
2025年2月21日 更新
建築の仕事柄いろいろな場所に現場があります。その近くには若い頃に建てた住宅やマンションなどに出会うことが時々あります。懐かしい気持ちと共にその頃の仕事の思い出が浮かんできます。
当時の仕事ぶりは、どうだったのか上手く仕上がった現場の思い出は具体的に思い出すことが、なかなかないのですが施主様にクレームを頂いた現場や肉体的に無理をした現場の思い出は記憶の中に残っています。二十歳頃の仕事は鉄筋コンクリートのプレハブ住宅を注文建築で建てる事でした。現在と比べると断熱の施工方法や結露の防止対策、通気の方法等、現在と、かなり違っていました。今思えば当時は省エネに対する考え方や工事の仕方が雑だったように思います。現在の施工方法の知識や経験が、あれば恥ずかしい気持ちが、いっぱいです。でも手を抜いて仕事をしていた訳ではありません。出来ることは一生懸命していたつもりです。
50年に建てた住宅が今も残っているのを見れば、日本っていい国だと思います。地震や津波、台風で建物が被害に遭うのは仕方がない事だと思いますが
中東のガザやウクライナの建物が戦争で潰されていくニュースを映像で見れば、人命はもちろんですが残念に思います。平和が永く継く日本が建物を長持ちさせる一番の条件だと思います。
今、建物を建てている人たちが40年50年後に、その建物を見て、これは私たちが一生懸命に建てた建物だったと良い思い出が胸一杯にあふれるよう今、仕事に取り組んで行きたいものです。