冬の訪れ

2024年12月27日 更新

浅野覚

大阪本店

12月も中頃になると地球温暖化と言えども、さすがに寒さが身に染みる様になりました。木々も自然に毎年の様に紅葉しています。通勤路に季節を感じる場所が何か所かありまして、この季節は阪急の南千里から岸部の会社に続く道路の両側に植えてある銀杏並木の緑色の葉が黄色く変わり落ち葉が歩道上に目につくようになり、いよいよ冬の訪れを感じます。続けて冬の季節ですが
帰社途中の中央環状線島熊山あたりから西を見ると六甲山の山頂が雪化粧をしている風景が何日か見られる時があります。雪が降った後の空は澄渡って山々が凄く近くに感じられます。春になると桜並木ですね、モノレールの阪大柴原駅から箕面に抜ける道筋に阪大のグランドがあります。そのあたりからの桜並木が薄いピンク色に染まるころ、春が車中からでも身近に感じられます。その先の道筋には桜の終わる頃から八重桜が咲きだし2か月位春を楽しめます。夏は、朝起きた時から夜寝るまで、1日中夏です。

 住宅にも季節が感じられる建て方が、あると思うのですが市街地の狭い土地では、日当たりや通風、方位、見える風景を考えて計画する事はなかなか出来ません。間取り優先で部屋数や水回りを配置することで精一杯の場合が多いと思います。その中でも季節の特徴に合わせて夏の日射を出来るだけ避けたり、風通しの良い間取りや窓の配置を考えたり、冬の暖かい日差しを取り入れる工夫をしたり悩みます。近年の省エネ性能を追及する住宅では断熱効果も高く冷暖房費も、そんなに掛からないように成っているので、暑さ寒さ対策も機械頼みで良いのかもしれません。そんな中でも家の中で季節の移り変わりを感じたいものです。

 自然の木々は毎年の様に春になると、若葉が芽生え生き生きと若返っている様に感じます。人間もせめて還暦を過ぎると髪の毛が黒々と生き返り、抜けて歯が生えて来る、老眼鏡に頼らなくても良い目にならないものかと、願う日々です。 

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