建築と地震

2024年3月1日 更新

浅野覚

大阪本店

今年の1月1日から北陸の大地震や2日の羽田の航空機事故など、自然災害や事故が相継ぎ大変な年明けになり今年の行く末が心配になりました。
建築を仕事にしている者には、やはり地震の方が気がかりなものです。私の中では阪神の大震災が来るまでは、地震などは、そう起きないものだと思い込んでいました実際30年ほどは大きい地震の経験がありませんでした。
 
 関西の神戸、北海道、東北、九州の熊本、北陸と数年おきに大地震が日本中を襲っています。その度に建物が倒れ人々に被害を与えています。建築を仕事にするものにとって悔しくてしかたがありません。地震に強い建物にする為に、自分で出来ることは、しっかりやってきたつもりです。

 今回の北陸の地震でも7万戸を超える建物が倒壊や半壊など被害を受けたようです。地震による火災でも輪島名物の朝市商店街が焼けていました。古い建物や瓦屋根の重い建物が倒壊した映像がTVニユースで流れていました。耐震補強が必要な建物が多数あるようでしたが補強工事が、なかなか進んでいないようでした。
耐震補強の工事も事前の補強計算や施工計画など、そこそこの時間やお金が掛かりますので、多数の件数を施工するのも大変だと思います。
 
 これからも建物をリフォームする時には、耐震計画や施工を充分に考えに入れて建物の倒壊による人的被害を出さないような工事をしていきたいものです。
自然の力には、人は無力なもののようですが、せめて今の努力で出来る事は、しっかりとやりたいものです。

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