台湾の住宅事情

2023年3月8日 更新

佐藤拓哉

大阪本店

 日本の木造住宅を台湾にて建築したい、とのことで先日台湾よりお客様が来日されました。

コロナ前からずっと話をしていた案件で、台湾では土地を購入し建築確認申請も提出している状態でコロナになり、約3年越しで案件が動き始めました。

 弊社が台湾でお客様の家を建てるわけではないですが、親会社の岡本銘木店がプレカットを供給する予定です。お客様は設計士の方なのですが、さすがに自分でやったこともない木造住宅の建築はできないので、台湾にてゼネコンと契約して施工する予定みたいです。

 今回はコシイプレザービングという会社が供給する加圧注入処理木材を柱や土台といった構造材に使用します。この加圧注入処理木材はシロアリに食べられない、腐らないという特徴を持ちます。この木材を使用するのは台湾は沖縄よりも少し南に位置し、シロアリの被害が予想されるからです。シロアリは北海道北部を除いて日本全土に生息すると言われてますが、暑くて湿気が多いところを好むため、もちろん台湾にも生息しております。よってコシイプレザービング社の供給する加圧注入処理木材を使用した木造住宅は台湾にはうってつけかと思います。

 そもそも台湾で木造住宅に住んでいる人は大変少なく、一部の富裕層のみだと予想されます。台湾においては木造住宅では銀行のローンが組めないからです。(木造住宅は資産とみなされないため?だから現金一括で購入できる富裕層のみが木造住宅を建てられる。)ただ今回来日されたお客様によると、きちんと役所に申請して木造住宅を建てることが承認されたらローンが組めるとのことでした。なにか法律が変わったのか、ちょっとよく分かりませんが、もしローンが組めるようになって更に上記木材を使用してシロアリ被害もなくなったら、台湾でも木造住宅が増えてくるのではないか、と思いました。現状は都会のマンションやアパートに住んでいる人が大半ですが、テレワークの普及で土地がある田舎で戸建て住宅を建てて生活する人が増えてくるかもしれません。

 今回のお客様の木造住宅が完成したらぜひ見学しに行ってみたいと思います。

台湾から来られたお客様夫妻

 

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