チョットお出かけして見たもの

2022年9月9日 更新

早瀬淳

大阪本店

少し前の話になりますが、随分 と久しぶりに妻と2人でお出かけをしてきました。

 行先は、私が決めたのですが、彦根城と近江八幡市の La Collinaと水郷めぐり。

 La Collinaは忖度しました。

 6月末、梅雨とは思えないうだる様な暑さ、真夏の陽気でした。

 

 最初に向かったのは彦根城、先ずは櫓の内部へと、そこに目にしたのは、なんと太い 柱や梁と感心していますと、よくよく見ると何故だか表面はウロコのような模様。不思議に思い係りの方に伺うと、チョンメ模様を施していると教えて頂いた。詳しくはお話を伺わなかったのですが、自分勝手にちょんちょんといった感じに掘ったような感じだからかなと思っていました。

妻もそんな風に言っていたので。やはり気になって、帰宅後調べてみると、「ちょうな」という、手釿で削り痕を残す、古来からの加工技術で、総じて名栗加工というそうです。ちょうな仕上げは、奈良時代にはすでにあったそうです。

 普段、仕事で取り扱う床材や建具にうづくりというものがありますが、ちょうな仕上げのように斧による削り痕を残す表面加工ではないのですが、こちらも伝統的な表面加工です。

 伝統的な技法が脈々と引き継がれているのを感じることができました。門をくぐり足を進めていくと、この門にもちょうな模様が施していました。

 

 いよいよ、彦根城本丸です。もちろんこちらも、太い柱や梁で物凄い重装感。上を見たり下を見たり周りを見渡しながら順路に従っていると、妻がつんのめりあと少しで顔面からダイブ。(惜しい)

この時代にはバリアフリーはないから、皆さん足元には注意しましょう。

 ふと外壁側の壁を見ると、何故だか扉があり、近づいてみると向こう側が部屋になっています。

窓から外を見ると、入母屋屋根の棟の所。屋根の下に隠し部屋が設けられていました。

今でいう、小屋裏部屋と云ったところでしょうか。

 

 先人の知恵や技術に触れ、彦根城を後にして、水郷巡りに。人数が6~8人そろったら出航らしく、申し込みをして、La Collinahe へと向かい軽く食事をしているところに、出航しますとの連絡。

La Collina の滞在は約30分。急ぎ船乗り場に。もう1組ご夫婦お二人と、4人なのですが、船を出して頂きました。そのあとは1時間30分、船頭さんの説明を聞きながら、櫓の音を聞きながら、ただただ、ゆったりとした時間を過ごしました。途中、船頭さんから櫓をこいでみますかと誘われ、瀬戸内海の島生まれの私の心は揺れましたが、妻からストップがかかり断念。

 でも、たまには自然の中に身を置き心静かに過ごすのもいいなと、そして出かけてみなければ、新しい発見もできません。これからも少しで歩いてみようと思います。

 

 次はどこに行くかな。

 ちなみに、先述の船頭さん。ここも高齢化が進み皆さん70歳を超えられているそうです。

 

今回のお話は 早瀬でした。

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