建築材料

2022年5月13日 更新

浅野覚

大阪本店

建物を造る材料は、古い時代から地産地消が、普通の事だったと思います。

古い日本の住宅は、木と土と紙等、自然の材料で出来ていました。屋根瓦は粘土を成型して焼いた物です。屋根の構造は、竹と縄で下地を作り、葺土の上に瓦を乗せていました。又、萱葺きの屋根も古民家では、よく見掛けます。壁は土と藁を、こねて竹と縄で作った下地に塗っていました。柱や梁などの構造材も山で育った木で造られていました。基礎も石で出来ていました。

 

室内の仕上げも藁とイグサで出来た畳や板を張った床、建具も木に障子紙を張った内障子、紙を張った襖等、自然素材を適材適所に利用していました。今思えば十分に省エネで再生可能な家つくりを、していたものです。

 

現在の住宅を考えると材木は、大半を外国からの輸入に頼り森林破壊が深刻になるほどです。又国内の森林は手入れが行き届かず荒れ放題になっているようです。全て輸入材に頼らず国内の資源を活用して家つくりを、考える事も大切な時代になりそうです。

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