建物の屋根
2022年3月4日 更新
今住んでいる家は,マンションの5階なので、窓の外からは、たくさんの建物の屋根が見渡せます。様々な形や材質の屋根があります。地上を歩いていても、2階建ての建物ですと屋根の形は、結構目に入るものです。建物のデザインを考える時に結構悩むのは屋根の形です。屋根の形には、いろいろな名前がついていて、平らな陸屋根、勾配のある片流、切妻、寄棟、入母屋、方形、のこぎり等、それぞれに勾配(屋根の傾斜)を加えるとデザインの選択肢が、かなり広がります。
低層の建物は屋根が地上から見えるので、建物全体に占める屋根の割合が、かなり高くそれで屋根の形の名前が多いのだと思います。外観で目に付く所は屋根以外に壁、窓くらいですが、壁には形による名前があまり見当たりません。窓のデザインはいろいろありますが、機能に寄る割合が勝ると思います。
和風の住宅の屋根には、切妻の暖勾配の屋根、軒が深いとより和風らしく見えます。古民家風の住宅には、入母屋の少し勾配のきつい屋根、洋風の住宅には寄棟、切妻の急勾配の屋根、モダンな感じを出すには片流等、同じ間取りでも屋根の形を変える事で、建物の表情が、かなり変化します。又使用する材質、日本瓦、洋瓦、カラーベスト、鋼板等も外観に与える印象が変わってきます。軽快さや、重厚さ、モダンに見える等、見る人の個性により印象が、左右されます。
建物が建つ敷地や、土地柄、町並み、気候に合った建物のデザインを考えるときに、同じ間取りでも屋根の形や材質を種類を変えて検討しています。
いい建物が建ったなと思えるように!