工事のお話第4話
2021年8月6日 更新
今回は滋賀支店の土屋が担当します。
前回は、基礎工事の防湿シート敷設→捨てコンクリート地業について挙げさせていただきました。
今回も少しずつですが工事の流れなどを挙げさせていただきます。
捨てコンクリートに丁張の糸を基準に※1墨出しを行い基礎の外枠を建て込みます。その後、設計図の配筋のとおり鉄筋を組んだ写真です。
※1墨出し…地面などに工事に必要な基準線を書き出す作業のことです。
墨を染み込ませた糸をはじくことで直線が引けます。
↑見るからに頑丈そうでしょう?
配筋検査もしっかり行います。
検査に合格しないと次の工程へ進めません。
一言で配筋と言いましても専門用語やルールがたくさんあります。長くなりますので割愛させていただきます。
少し分かりづらいかもしれませんが、数本刺さっているグレーの配管があるのはおわかりいただけるでしょうか。これはスリーブベント管と言います。(さや管とも言います)
スリーブベント管を設置する際にやむを得ず鉄筋を切断せざるを得ない場合がありますが、補強要領を守ってしっかりと補強筋を入れます。
ではなぜこのスリーブベント管を入れるかといいますと、コンクリートを横断貫通して配管するときに配管よりも一回り大きな管径のものを入れておくことでコンクリート躯体を傷つけることなく交換できるようにするためです。
コンクリートに比べて配管類は寿命が短いため途中で交換が生じる可能性は無きにしも非ずですし、備えあれば患いなしです。
長期優良住宅の維持管理・更新の容易性にあたる措置ですが、弊社では長期優良住宅ではない住宅でも標準で採用しています。
今回は以上です。