地震と木造住宅

2021年2月19日 更新

浅野覚

大阪本店

1月になると思い出されるのは、阪神大震災の事です。住宅リフォームの仕事を、メインにしている会社に勤めていたこともあり、たくさんのお客様から地震の修理の依頼があり忙しくしていました。私自身、小学校から阪神大震災まで約30年くらい地震の経験がありませんでした。それで関西は地震の起こり難い地域だと思い込んでいました。たくさんの住宅が被害に遭ったのを目の当たりにするのも初めての経験でした。

 建物は地震に耐えれるように構造計算をして建てられているのですが、実際に地震に遭わなければ弱点が現れてこないものです。木造住宅にも大きな耐震性の強化が2回ありました。1回目は1978年の宮城県沖地震を受けての強化でした。建築業界で新耐震基準と呼ばれています。梁同士の金物による補強や壁量の割り増しなどでした。1995年の阪神大震災では新耐震基準で建てられた木造住宅の被害は、それ以前の木造住宅よりは少なかったようでした。それでも柱が土台から抜けて傾いた住宅や柱が折れた住宅、瓦屋根の重みに耐えられなかった住宅等たくさんの被害を見てきました。2回目は2000年に、この地震を受けての耐震性の強化です。地盤調査の実施、基礎と柱のアンカーボルトによる接合、筋交、土台、梁、柱など接合金物補強、耐力壁のバランス良い

配置を計算で確認すること等でした。この基準が今日まで続いています。

 2011年の東北大震災や、2018年熊本、北大阪の地震等地震の活動期に入ったようです。災害を受けてから住宅の弱点を補強していく対策が取られて行くと思います。私たち住宅を造る者にとって地震や台風、津波など自然災害の前には無力感を感じる事の方が多いのも確かですが、今の技術で施工できる安全な住宅を建てる事によって人の命を守れる事も確かなことだと思います。自然を前に恐れすぎる事無く今できる対策を丁寧に、懸命に、確実に住宅造りに生かして仕事をしていきたいと考えています。

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