気温40度超えの酷暑日。建築現場ではこんな対策をしています。

2026年8月7日 更新

更家竜太

滋賀支店

2026年の夏は「災害級の暑さ」と言われるほどの猛暑が続き、40度近い日が当たり前になってきました。少し前は36度近くなると「体温超え」と騒いでいたのが今では40度が視野に入り驚きです。建築現場では、もはや“暑さ対策”というより、職人さんの命を守るための対策が欠かせません。朝(8時)でも気温が高いので現場周辺の環境のいい(周りに何もない)場所では6時から作業を開始(音の出ない作業)する業者もでてきました。屋根や外壁、足場は触れないぐらい熱くなり、基礎のコンクリートも高温になり、直射日光の下では数分立っているだけで体力が奪われていきます。そんな中でも安全に作業を進めるため、現場では作業時間を大きく見直し、午前中を中心に作業を行い、気温がピークになる午後は危険作業を避けるようにしています。昔は「午前に1回、午後に1回」だった休憩も、今では1時間(最近では50分と短くなっている)に1回は必ず休憩を取り、車内のエアコンで体を冷やしたり、冷たいタオルで首元を冷やしたりしながら体調を整えています。

また、空調服、スポットクーラー、冷却ベスト、保冷剤、ミスト扇風機、冷凍ペットボトルなど、冷却グッズは現場の必需品になりました。特に空調服は「これがないと作業できない」と言われるほどで、職人さんの体温を下げるための装備が欠かせません。水分補給も“強制レベル”で徹底しており、スポーツドリンクや経口補水液、塩タブレット、アイススラリーなどを常備し、喉が渇く前に飲むことを徹底しています。熱中症は気づいた時には遅いため、現場監督が職人さんの顔色や動き、返事の様子を毎日チェックし、少しでも異変があれば即休憩、場合によっては作業中止の判断をしています。さらに、暑さは作業だけでなく建物の品質にも影響します。高温の日はコンクリートが急激に固まってしまうため、打設は早朝に変更し、打設後の散水を増やし、養生期間を長めに取るなど、品質管理も夏仕様に変えています。気温40度を超える日は、屋根の上での作業や高所作業、重い資材の搬入などは危険と判断し、無理をせず作業を中止することもあります。安全より優先されるものはありません。

2026年の夏は、ただの「暑い」ではなく、命に関わるレベルの酷暑です。現場では、職人さんが安心して働ける環境を守るために、作業時間の調整、休憩の徹底、冷却装備の導入、体調チェック、品質管理の見直しなど、できる限りの対策を行っています。家づくりは人の手で進みます。その手を守ることが、私たち工務店の最も大切な仕事だと考えています。

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