年の瀬に・・・

2021年12月29日 更新

佐藤拓哉

大阪本店

 年末ということで今年最後のブログを書きたいと思います。
 
 今年はウッドショックに始まり、住宅資材不足と高騰、そして住宅ローン減税の税制改正と、住宅業界にとって大きな変化があった一年だったと思います。業界に大きな変化が来る時は、その業界の構造自体も変わるものだな、と思います。具体的にはモノの供給が制限されてしまったことで供給者(サプライヤー)が需要者(バイヤー)よりも力を持つようになったのかなと思います。
 
 例えば、私は弊社の親会社でもある岡本銘木店にも所属しておりますが、この会社はプレカットと呼ばれる木造住宅の骨組みである木材や、トイレやキッチンといった住宅資材を住宅会社に販売することが本業です。そして今までの常識では住宅資材販売会社と住宅会社の力関係は明確で、住宅会社が強い価格交渉力を持っていたかと思います。しかしこのウッドショックにより、日本国内に輸入される木材の量が減少し、住宅会社が木材の確保の為に奔走する、という事態が起きました。このことにより住宅会社は、住宅資材販売会社に対して木材を売って欲しいとお願いする立場になり、サプライヤーである住宅資材販売会社が価格交渉力を持つようになりました。 
 
 また中国の電力不足やコロナによる部品の供給の停滞により、トイレや給湯器といった住宅設備機器が供給がおくれていることは以前書きましたが、この影響は未だに落ち着いておらず、弊社でもお客様の新築やリフォームの際には、まずはこういった資材の発注をして納期を確認する、という流れになっております。ここでもたくさんの住宅資材は現状値上がりしており、やはり価格交渉力はサプライヤーにあるかと思います。
 
 日銀が今まであれだけ金融緩和をしてインフレターゲット2%を目標にしていても物価上昇は起こらなかったのに、このコロナにより否が応でも物価が上昇してきているわけですが、日本の景気が良くならないまま物価上昇が起こるとスタグフレーションが起こるという難しい状況になってきています。このまま物価上昇が見られた場合に、日銀がどういう金融政策を取るのか、来年注目していきたいと思います。
 
 弊社では本日大掃除を済ませて、明日から来年1月4日までお休みを頂いております。大掃除をすると昨年末の大掃除のことが思い出されて、2021年がとても早く過ぎていったな、と実感します。
2022年が皆様にとって良い年になることを祈願致しまして、今年最後のブログとさせていただきたいと思います。
 
皆様良いお年をお迎えください。
 

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